2017年05月10日11時06分 に初出の投稿

河本孝之Takayuki Kawamoto

Last modified: 2017-05-10 11:06:50

ePub 形式のファイルをフリーの著作物としてダウンロードすることがある。もちろん海賊版の Springer の本とかではない。それはそうと、たいていの ePub リーダで読んでも、あるいは PDF に変換したものを読んでも、ePub 形式の著作物というものはレイアウトがダサくて、まず読む気がしない。そして、実際にも ePub 形式のファイルは読み辛い。ePub リーダや ePub ファイルを PDF に変換するソフトは幾つか使ってみたのだけれど、なんでページ内に padding すら簡単に設定できないのだろうか。どのリーダや変換ソフトでも、紙面全体に文字がびっしりと埋まってしまい、これではピアソンの本だろうと Cambridge University Press の本だろうと、体裁は Wikipedia からコピペした海賊本と同じクォリティである。「文書」としてはクズと言ってよいクォリティで、僕らのようなプロのデザイナーとしては許しがたい。

そういや、昨年の後半くらいに Twitter やオンラインのメディアに出ていた広告で ePub 戦争だか ePub 戦記とかいうタイトルの、いかにも業界内自意識みたいなタイトルの本が出ていたけれども、著者には気の毒ながら ePub なんてものは地球上の 99.99999% の人にとっては即座に消滅しても何のリスクも損害も生じないカスみたいなものだし、情報通信においてまともな感性をもっている人は今後も ePub 形式などでデジタル出版などしないだろう。こんなウンコ規格が、われわれ人類の知恵や情報を記録する形式として相応しいはずがない。

こういうものに多様性など必要ないし、そもそも多様性とは無能を保護するためのポリシーではないのだ。

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