2017年05月08日15時32分 に初出の投稿

河本孝之Takayuki Kawamoto

Last modified: 2017-05-08 15:32:29

なんだかんだと騒いでる割に VR/AR/MR ってキラーコンテンツが全く存在しないと思うんだよね。取引関係の都合から、別に産業としての行く末について、熱狂しているような人々に冷水を浴びせるつもりはないのだけど、technological singularity なり、ビッグデータ解析による医療の進展なり、それなりに着実な成果を挙げている点は認めるけど、少しは自分たちの漫画の読み過ぎ状態を顧みて冷静になってはどうか。(もちろん、これは単にテクノロジーの進展を理解せずに傍で皮肉っぽく眺めるだけの「哲学書の読み過ぎ状態」を勧めているわけでもないが。)昨年を「VR元年」とか言ってる人はいるようだけど、やはり消費者向けの端末を幾つか売り出したってだけでは、あの「セグウェイ」と同じ末路を辿らないという保証はない。

こういう状況となっている理由は幾つか考えられるのだけど、一つには 3D ゲームに携わってきた人たちが、自分たちの経験からの類推だけで VR だと色々できるようになると騒ぎ過ぎたということがある。商品として出せないものを、まるで明日にでもできるかのように騒ぐのは、特異点教の信者と同じで実は非科学的だし工学的センスすらない。なので、いま機械学習や人工知能のプロパーは業界人(特にゲーム業界の人々)の軽薄なプレゼンや希望的観測を叩き潰すことに神経を使っているようなところがある。

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