2017年04月26日11時18分 に初出の投稿

河本孝之Takayuki Kawamoto

Last modified: 2017-04-26 11:22:18

日本のサラリーマンに愛社精神なんて露ほどもないということは少しずつ指摘されてきたので、いまさら言うまでもないとは思う。逆に、それだからこそ「プロフェッショナルの流儀」などという一種のイデオロギー番組が持て囃され、狂ったように残業したり家庭不和になっても仕事をやり遂げる「男の姿」が描かれたりして、彼らをヒーローというよりも人身御供として称賛する人々が大勢いるわけだ。つまりは部落差別と同じ精神構造であり、下には下がいると安心したいだけなのだ。

このような経緯のもとで、人事考課に影響しない限りはテヘペロで逃げる(無能や無知のフリをして相手に責任を負わせる)というのが、日本のサラリーマンが営々と培ってきた自己防衛のコミュ力というものであろう。他方、僕らのように有能で、社内でも飛び抜けた生産性を誇る人材は、独立遊撃部隊として殆ど役員並みに自分で何をするか決められる裁量があるのだけど、「バカであることを許されない」ポジションになるので、テヘペロが難しくなる。だけど、それは社内でそういう立場にあるというだけで、実は僕らよりも或る意味で「賢い」人々はもっといるんだよね。

でも、ベンチャー企業でそういう人々がバカを装って他人に色々なことを押し付けている限り、いつまで経ってもそういう会社は「本来はできる人材が力を発揮しない」ので、上場なんて不可能なんだと思う。そのために必要なのは、ベンチャーだから事業継続性なんて保証はできないわけだし、どう考えてもギャラしかないんだよね。そのあたりの調達は言うまでもなく、投資なり分配としてのギャラの設定に失敗している会社は、ディレクターや営業だけが三桁の月給をもらってたりすれば、当然ながら営業代理店みたいなポジションの会社としてしか業績を伸ばせず、自社でサービスを「開発」とやらででっち上げても伸びないし何度でも失敗する。逆に、プログラマやアナリストやコンサルだけが高給をとっているような会社は、実際にサービスを市場へ展開できずに頭でっかちの学生企業のようにしぼんでいく。

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