2017年03月06日16時22分 に初出の投稿

河本孝之Takayuki Kawamoto

Last modified: 2017-03-06 16:22:48

お金を払って新聞を読む人が増えている

簡単に言うと、広告を見たくないから購読するようになっているという話だ。しかし、もともと新聞は紙媒体の頃から下の 1/5 は広告ではないか。それに、広告がないとしても、ウェブのコンテンツには「プッシュコンテンツ」として知られる、大量のどうでもいいアンカーがついて回ることも多い。ウェブサイトのパフォーマンスを測る尺度は、広告のコンバージョンレートだけではなく、ページビューのようなものでもあるからだ。株主を説得したい運営企業は、広告を外す代わりにそういうプッシュコンテンツを表示するだけではないのか。

もちろん、広告モデルそのものが限定的になるのは「良いこと」だ。実際のところ、ビジネスモデルと呼ばれるものの大半が同じ収益モデルを提案していて、これのどこに独創性があるのやら、まるで分からない状況が10年以上も続いてきた。我々は既に、広告に頼らなければ多くの人に知ってもらう方法がないという時代を後にして久しい。大半の広告は用済みだし、広告という手法そのものも大半は無用の長物でしかない。広告物の表示される場所が、小汚い民家の壁から公衆電話ボックス、そしてスマートフォンの画面に変わろうと、やっていることはしょせん同じである。恐らく、VR/AR/MR によってどのような「電脳空間」なるものが成立しようと、広告業界がやることは 100 年前と全く同じだろう。もう彼ら広告業界は、「広告」というコンセプトを何か新しいものへ転換するべきときに入っている。(それが何なのかをシンクタンクなどで考えてもいいわけだが、まぁここでの話題と同じで、やはり価値のあるものを得るにはお金が必要である。何かコンセプトの一部でもあったにせよ、こんな場末の個人ブログに書くわけもない。)

では、そうして "virtual gated community" のようなものが出来上がると、どういうことになるのだろうか。

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