2017年02月01日11時13分 に初出の投稿

河本孝之Takayuki Kawamoto

Last modified: 2017-02-01 11:13:42

日本の企業、とりわけ中小零細では総務という部署の役割を或る種の「雑用係」だと見做す傾向が強いわけだけど、総務は資産管理もしているので、数字を扱っていても使い方について実は起案する立場にない財務や経理とは違って、総務は物品の購入によって実質的に会社のお金の多くを使っており、キャッシュフローという点では重要な部署だ。会社全体のパフォーマンスにもかかわるのでバカにしてはいけない。会社全体のパフォーマンスを上げる一つの方法は、全ての職能・職域を有効に機能させることなので、もちろん多くの会社ではセクショナリズムと専門性を明確に分けて対処している。それぞれの部署や職能には、その会社にとって不可欠な業務をしていれば必ず特別な機能や価値それからリスクがあって、それらをプロフィットか管理系かにかかわりなく公平かつ正確に理解するのが経営者の仕事だ。したがって、役員たるもの、「営業部出身」とか「経理部出身」などという自意識にとらわれている時点で、その人物は経営者としては無能なのである。もちろん出身部署の専門知識は活かして良いが、それは会社全体の利益のために役員会での議論へ反映させるものであって、出身部署の利益誘導に使うのは、特別背任ではなくても会社の利益を損ないかねない「偏向」である。

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