Scribble at 2022-01-15 09:04:20 Last modified: 2022-01-15 09:15:25

先にご紹介したように、今年から tutanota という暗号化メールのサービスを利用し始めていて、その用途としてメモ書きを自分宛に投稿して、ここ Notes(落書き)の下書き、あるいは書いておきたいけれど公表はしない文章を蓄積していく。そして、それに加えて、これまでローカルのテキスト・ファイルに append してきたメモ書きも、まとめて tutanota に送っておこうと思う。メモを残すのにテキスト・エディタを立ち上げるのは別に構わないし、言わばテキスト・エディタの本来の用途として何の疑問もない筈だが、Atom や VSCode や Brackets を立ち上げるのは、やや牛刀で鶏を割いている感がなくもないからだ。

とは言え、実はこれまでに2つくらいしかメモ書きをメールを送信していない。なぜなら、tutanota の「メールの振り分け機能」をどこで設定するのか、なかなかすぐには分からなかったからだ。これは UI デザイン、つまりは表記の問題であろう。実際には歯車アイコンから設定画面に入り、「メール」というセクションで「受信箱のルール」で設定する。覚えてしまえばどうということはないが、僕がこれまでに使ってきたメールのソフトやブラウザでの利用経験からすると、このような設定はメールを格納してあるフォルダのコンテキスト・メニューから設定できることが望ましい。つまり、フォルダごとの設定画面があって、「振り分け」という明快な表現で操作できることが、これまでの経験からすれば「僕にとっては自然」(少なくとも僕のアフォーダンスに従っているということ)である。

なお、このメールの振り分けの条件は、ヘッダーに記載されている文字列を検索するということだけである。正規表現を使ったり、複数の条件を組み合わせるようなことはできないので、これは今後に期待する他にないのだろう。僕が思うには、いまでこそ暗号化という点だけを色々なサービスで謳っているものの、もともと通信内容の秘密(それがたとえテロリストやヤクザどうしの通信でもだ)が守られるべきだという前提が当然視されるべきであるなら、このようなサービスが Outlook や GMail よりも使い勝手において劣っていて良いと言いうる(少なくともビジネス上の)正当な根拠はない。東アジアの僻地で腑抜けた商売をする連中にはよく見受けられることだが、〈動機が純粋で、善いことをしていれば、サービスの未熟さや機能の不足が許される〉という思い込みは、しょせん「単一民族」という錯覚に支えられた愚かな甘えにすぎない。

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